心のしおり
❶ 自宅供養とは

現在、日本の葬儀は大きく様変わりしつつあり、家族葬などが主流になってまいりました。故人を偲び、身内だけで心を込めた葬儀が求められるようになりました。
お墓においても、遠くにある墓地を購入し、年に数回しか行くことができず、荒れているお墓がとても多いようです。驚くことに、日本におけるお墓の32%は管理されていない荒れ放題の状態となっているのが実情です。
また、各種調査によると、「後の者に迷惑をかけたくないのでお墓はいらない」と回答した方が二割以上もいます。そのような折、遠くの墓より身近な所で行う供養の時代がやってまいりました。
形式にこだわらず、心から故人を偲び、自宅で毎日供養できることは、故人や遺族に最も喜ばれることではないでしょうか。
そのような願いを受け、これからの時代を見つめて「全国自宅供養協会」が設立されました。

❷ 自宅供養の大切さ

自宅に供養セットを置くことにより、過去と現在と未来をつないでくれる大切な絆が生まれてきます。また、子供や孫がいれば、共に毎日故人の前で手を合わせることで、祖先と生命の大切さを伝える尊い教えの場となることでしょう。
毎日、温かいご飯やお茶、季節の花々をお供えし、報告し語り合うことで、故人と私たちの心と心の固い結びつきが生まれ、生きる喜びにつながります。
自宅供養は正しく、現在にふさわしい供養の在り方といえましょう。

❸ 永代供養について

長く自宅で供養していても、やがては自然にお還しする時がやって来ることでしょう。
ご安心ください。全国自宅供養協会では、そのような皆様方の大切なご遺骨を永代供養してくださる場所をご紹介させていただいております。ですから、安心して心ゆくまで、自宅でご供養を続けていただくことができます。

❹ 日本における
お墓と仏壇の歴史

縄文時代には、すでに立派なお墓が出来ていました。
稲作をするようになった弥生時代になり、身近にいた人が亡くなることに悲しみを覚え、遺体を近くに葬ることからお墓造りが始まりました。
やがて、有力者たちは大きな墓を造るようになり、権威の象徴として
お墓を用いて氏族が結束していくようになったようです。
江戸時代に入り、徳川家康は、百姓や町民の全てがお寺の檀家となるようにしました。それが次第にお墓や戒名、豪華な仏壇などの値段の差となって、現在のようにエスカレートしているわけです。
しかし、今はもう形式にとらわれず、簡素化し、心を込めた葬儀や供養をする時代に変わりつつあります。

❺ これからの供養の在り方

従来の埋葬に加え、昨今は、樹木葬や散骨など、多彩な供養が行われるようになってきました。
二十年前では考えられないことですが、現に樹木葬などの倍率は、三十倍を超える人気となっています。また、お墓を造る場所を確保することも大変困難となってきており、マンション形式の永代供養などの施設も増えてきています。
自治体にとっても、墓地の問題は大きな課題となっております。
さらに今日では、テレビ、ラジオ、新聞などのメディアが、自宅供養の素晴らしさを報道するようになりました。
今後は多くの方が自宅供養を選択されるようになると思われます。

❻ 法律的には

よく「お遺骨などを自宅に保管することは、法律的に問題ないのですか?」と聞かれることがあります。
結論から言えば、遺骨(焼骨遺灰)を自宅で保管することは公に認められていて、問題ありません。
“遺骨はお墓ヘ”ということが常識的行為と考えている方が多いでし
ょうが、“お墓へ入れるべき!”とする法律や義務は一切ないと言えます。
火葬後の遺骨の保管に際し、その場所や方法などは、故人の遺志や遺族の意向で自由に決めることができます。そのため今日では、“自宅供養”という、遺族の身近な所で供養なさる方が増えています。
なお、法律的には「墓地、埋葬等に関する法律」(昭和二十三年五月三十一日法律第四十八号)において、墓地以外での埋葬や、火葬場以外での火葬を禁じる項目に続き、第四条に「埋葬または焼骨の収蔵は墓地以外の区域にこれを行ってはならない」との条文があります。
ところでこれは、お墓や霊園(納骨堂)以外の場所(空地や自宅の庭等)に、勝手に遺骨を埋葬することを禁じている法律であって、「遺骨を自宅等で保管することは本条に違反するものではない」との見解を、厚生労働省生活衛生課が示しています。
つまり、故人や遺族が望む供養の方法であれば、遺骨を自宅で供養
(保管)することは、死者を弔うための祭祀行為にあたり、日本の法律では違法ではないということになります。

❼ 自宅供養をして
おられる方の声

母が亡くなり、自宅供養セットをお願いしました。母がとても身近に感じられ、慰められたり、時には勇気づけられてありがたく思っています。子供もおばあちゃん行ってくるよ、帰ってきたよ、と報告しているようです。いつも家族の中に母がいます。自宅供養にして母がとても喜んでいるような気がしています。本当に心から感謝しています。
(世田谷区 鈴木様)

愛する主人が他界して、自宅供養セットに遺骨を納めて自宅において毎日語りかけています。お墓に埋葬したらどうかと親戚一同から言われますが、冷たい土の中に埋葬するのは忍びなく、私が生きている限り、自宅供養して温かい我が家で守り続けたいと思っています。今はもう寂しくありません。
(静岡市 和田様)

昨年亡くなった父のお墓をそろそろ準備しないといけないと、いろいろ調べましたが、どれも価格等を見て唖然としてしまい、とても今の経済状況では買えません。何もしないでおくのは大変申し訳なく悩んでおりましたが、法律的にも認められていて形式よりも自宅で心を尽くして供養ができるのであれば、喜んでもらえると確信して自宅供養しております。助かりました。
(横浜市 高橋様)

かわいらしかった我が子を亡くして、とても気落ちして寂しい日々を送っていました。正直まだ亡くなったことは信じられません。先祖代々の遠方のお墓に埋葬してしまうと離ればなれになって寂しさに耐えられなく、そばに寄り添っていてやりたいと思い、自宅供養セットをお願いしました。今では我が家に一緒に住んでいるような感じで、悲しみが薄れていく気がしています。ありがとう。
(愛知県 安藤様)

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